俳句部部誌「皐月」
平成30年度 第21回俳句甲子園全国大会個人賞 最優秀賞&優秀賞
最優秀賞【文部科学大臣賞】(1280句の中から1句※沖縄県勢初)
桃原康平(高2)
「滴りや方舟に似てあなたの手」
優秀賞(1280句の中から13句)
上里匠(高3)
「草笛の青々として息熱し」
全表彰結果【団体・個人】
平成30年度 第21回俳句甲子園全国大会団体 ベスト8(団体奨励賞)
決勝トーナメント初戦
●興南 2-3 徳山高等学校(Cブロック1位)【山口県代表】※その後勝ち進み、今大会優勝
●先鋒
興南 滴りに苔鬱々と凹みたる
徳山 滴りやいま父といく祖父の山
2-3で徳山
〇次鋒
興南 滴りや方舟に似てあなたの手
徳山 滴りの新芽を撫でるやうに落つ
4-1で興南
●中堅
興南 忘れたるころ滴りは空のあを
徳山 魚一匹逃げし水面に滴れり
2-3で徳山
〇副将
興南 白昼の滴る岩をいつか見し
徳山 滴りや星それぞれにある呼吸
2-3で興南
●大将
興南 滴りが激しく濡らす蜘蛛の糸
徳山 滴れる山の古道の手懸岩
1-4で徳山
予選リーグ3勝でDブロック1位!決勝トーナメント進出!
団体予選リーグ3戦目 〇興南 2-1 今治西高等学校【愛媛県代表】
〇先鋒
興南 茶封筒胡瓜の笊でおさへたる
今治西 脈拍のしづかに移る胡瓜かな
3-2で興南の勝利
●中堅
興南 誰からも胡瓜の見えてゐたりけり
今治西 胡瓜齧る「以下同文」は嫌ひなり
1-4で今治西の勝利
〇大将
興南 月光の胡瓜を捥いで水の国
今治西 それぞれに胡瓜育ってゐる母校
3-2で興南の勝利
団体予選リーグ2戦目 〇興南 2-1 水沢高等学校A【岩手県代表】
〇先鋒
興南 指先の熱を奪へる青大将
水沢A 蛇は息止める夕日の古戦場
3-2で興南の勝利
●中堅
興南 蛇が見る空中ブランコの回転
水沢A 縞蛇や稲造の掛け軸おちる
2-3で水沢Aの勝利
〇大将
興南 青大将抜けて来たりし花盛り
水沢A 縞蛇やバウムクーヘンの穴を切る
3-2で興南の勝利
団体予選リーグ1戦目 〇興南 2-1 洛南高等学校【京都府代表】
●先鋒
興南 草笛や旅心わづかにやり過ごす
洛南B祖父の墓草笛ひとつ添へにけり
審査2-3で洛南Bの勝利
〇中堅
興南 草笛の青々として息熱し
洛南B草笛や姉の頬には薄化粧
審査4-1で興南の勝利
〇大将
興南 草笛の届くあたりが城下町
洛南B告白の代はり草笛吹きにけり
審査3-2で興南の勝利
決勝トーナメント【結果】
予選リーグ勝敗表
平成30年度 第1回「島守忌」俳句大会 最高賞
県内外の1307句の中から最高賞2人が選ばれた。
その内の1人が興南高校3年生の安里恒作君!
平成30年度 俳句甲子園 地方予選沖縄大会 優勝
6月16日(土)会場:牧志駅前ほしぞら公民館
出場生徒たち
審査員
山城発子先生、筒井慶夏先生、三浦加代子先生、前田貴美子先生、岸本マチコ先生
第1試合 2-1で興南勝利!
興南高等学校 vs 首里高等学校
題材「蛙」
先鋒
○興南 4-1 首里
興南「夕蛙田が水天を持て余す」
首里「けらけらと土を掻き分け赤蛙」
中堅
×興南 1-4 首里
興南「薬瓶の口より小さき初蛙 」
首里「捌かれる為に生まれた蛙の目」
大将
○興南 3-2 首里
興南「ひよろひよろと闇に蛙のうすきもの」
首里「霊堂に行方知らずの夕蛙」
第2試合 3-0で興南勝利!
興南高等学校 vs 浦添高等学校
題材「春眠」
先鋒
○興南 4-1 浦添
興南「春眠や畳の縁の金の蔦」
浦添「春眠やうすらぐまぶた灯り消し」
中堅
○興南 3-2 浦添
興南「風吹くや春の眠りが二階より」
浦添「休日は僕だけの僕春眠り」
大将
○興南 4-1 浦添
興南「春眠をからくれなゐの水鏡」
浦添「ひざの猫温し春眠を誘はれ」
代表決定戦 3-0で興南勝利!
興南高等学校 vs 那覇西高等学校
題材「桜の実」
先鋒
○興南 3-2 那覇西
興南「吹かれつゝ日陰の色の桜の実」
那覇西「実桜や落ちて広がる踏み絵なり」
中堅
○興南 3-2 那覇西
興南「実桜や切手の裏の糊失せて」
那覇西「実桜や次の命の鼓動待つ」
大将
○興南 5-0 那覇西
興南「桜の実指はかそけき冷えを持ち」
那覇西「桜の実靴底残る悔いの色」
興南高校が2年ぶり2回目の沖縄大会優勝!
愛媛県松山市で行われる俳句甲子園への出場決定!
最優秀賞句
春眠をからくれなゐの水鏡
安里恒作(高3)